2025/11/11

生成AIの教育利用に関する本学研究チームの論文が国際学会で優秀論文賞を受賞 ― 教員・学生の意識変化を2年連続調査で分析 ―

 本学の齋藤長行教授橋本智明准教授山口恭正助教による研究チームの論文が、タイ・バンコクで開催された国際学会 eLearn 2025 – World Conference on E-Learning(主催:AACE=Association for the Advancement of Computing in Education)において優秀論文賞(Best Paper Award)に選ばれました。
 受賞論文のタイトルは“A Study on the Progress of Generative AI Use among Teachers and Students, and the Educational Challenges and Changes in Awareness”(生成AIの活用進展と教育における課題・意識変化に関する研究)です。
 本研究は、生成AIの急速な発展が教育現場に及ぼす影響を明らかにすることを目的に、中等教育および高等教育の教員・学生を対象とした2024年および2025年の2年連続調査を実施し、約1万6千件を超える回答を分析したものです。
 その結果、生成AIの利用は教員・学生の双方で大きく増加しており、特に大学・大学院生での活用拡大が顕著であることが明らかとなりました。一方で、中等教育におけるコピー&ペースト提出の増加や、学生の引用・事実確認に対する自信の低下など、倫理的利用に関する課題も浮き彫りとなりました。
 研究チームは「AIの有効活用には、倫理教育・情報リテラシー・批判的思考を育む教育の充実が不可欠である」とまとめています。
 本学では今後も、生成AI時代にふさわしい教育の在り方を探り、国際的な研究交流を通じて社会に貢献してまいります。
 

受賞盾を手にする齋藤教授(左)と山口助教



 

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