地域連携

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 大学が持っている知的資源(研究内容)、人的資源(人材)、物的資源(施設・設備)を積極的に開放し、地域における生涯学習やスポーツに寄与することは大学の大切な使命の一つです。
  仙台大学は地域に開かれた大学を目指し、積極的に大学開放をおこなっています。
 

ICT等を活用した中学校部活動支援事業

 令和元年7月より、本学と気仙沼市及びソフトバンクの3者で協定を結び、気仙沼市内の中学校(11校)を対象に、地域スポーツ力の向上を図ることと、部活動の顧問として指導に当たる中学校先生方の負担軽減と働き方改革の実現をめざして、ICT(※)等を活用した部活動支援事業をスタートし、令和4年度まで実施しました。
 続いて、郡山市及びソフトバンクとの連携協定によるICT等を活用した支援を令和2年9月に開始しました。
 各中学校から送られてくる動画を、専門的な知識を持った仙台大学の教職員や各部の選手等が画面や音声で遠隔指導を行い、それを中学校の部員や顧問の先生が確認し活用する事で、中学校部活動のレベルアップと、競技の経験が少ない顧問の教職員にかかる負担軽減を図っています。指導効果を向上させるために種目ごとの直接指導も行っており、好評です。
 令和5年度は、引き続き野球・バスケットボール・卓球の3種目で実施を予定しており、遠隔のリアルタイム配信での栄養講座やセルフコーチング講座を行うなど、競技種目以外の面からも中学校の部活動をサポートして参ります。

※ソフトバンクのオンラインレッスンサービスである「スマートコーチ」のこと


 

アカデミックパートナーシップ

 本学では、プロスポーツチームおよび本学の保有する有形無形の資産を活用することによる人材育成を通じて、相互に地域創生・地域貢献を図っていくことを目的とした「アカデミックパートナーシップ」を、2018年度よりスタートしました。協定を結んでいるのは、東北楽天ゴールデンイーグルスの運営会社である株式会社楽天野球団、株式会社ベガルタ仙台、Bリーグ仙台89ERS、株式会社マイナビフットボールクラブの、いずれも仙台に本拠地を置く4球団。コーチングやトレーニング、イベント運営の体験学習、技術指導、インターンシップ、球団管理栄養士による現場体験の講義など多彩なプログラムの実施を予定しており、今後も本学学生の専門コースの実践研究の場として様々な取り組みを行っていく方針です。

仙台大学アカデミックパートナーシップ協定に基づく授業等の実施状況について

 

子ども・子育て支援

 少子化の時代「子ども・子育て支援」は社会の重要な課題です。その担い手として保育者の役割が期待されている中、保育者養成校である本学の教育活動、また、地域連携・貢献活動の一環として「子育て支援相談」窓口を開設し相談事業を実施しております。

 詳しい内容は子ども・子育て支援のページをご覧ください。
 

2020東京オリ・パラ事前キャンプ誘致事業(ベラルーシ新体操競技)への参画

(近隣の白石市・柴田町の内閣府ホストタウン登録における協働)

 平成29年7月、内閣府第4次ホストタウンとして登録された白石市・柴田町と共に、2020東京オリンピックの新体操競技に出場したベラルーシ共和国のホストタウン事業に取り組んできました。2016年から両市町と東京オリ・パラ事前合宿招致推進協議会を組織し、ベラルーシ共和国新体操ナショナルチームの事前合宿の実施やベラルーシ共和国との文化交流など、スポーツ健康科学分野を専攻する大学として、地域のスポーツ振興、またスポーツを通した地域の活性化に邁進しました。
今後も東京オリンピック終了後も両市町との本事業を通した連携・協力関係を継続し、本学の特性を活かしながら地域社会にとっての地(知)の拠点としての機能を強化して参ります。

この事業に関する詳しい内容は、こちらで紹介しています。
 

地域密着型の健康づくり支援システム

 本学ではこれまで体育・スポーツ系大学の特徴を活かし、スポーツ・運動促進や転倒予防などを目的とした、種々の健康講座や健康教室を開講してきました。
 平成19年度には「地域密着型の健康づくり支援システムの構築」という人材養成プログラムが文部科学省補助事業である現代的教育ニーズ取組支援プログラム『現代GP』に採択され、3年間にわたり地元・柴田町との連携を図りながら実施しました。この取り組みは補助期間終了後の現在も柴田町はもとより、柴田町以外の近隣市町村においても事業を拡大し継続実施しています。
 本プログラムは、本学の教育や医療、福祉の分野で指導者を目指す学生が多い特徴を活かし、地域の健康教室などへ教育の一環として学生を参加させて、本学が独自に認定する健康づくりのエキスパートである「健康づくり運動サポーター」を養成しています。そして地域の中で実践力を養った学生が再び地域の健康を担う指導者として活動することで、現代の社会的課題である医療費の抑制に向けた運動の促進や介護予防、生活習慣病予防対策において地域に貢献していきます。
 東日本大震災においては、健康づくり運動サポーターの資格を持つ学生たちが専門の教職員と共に女川町や亘理町などの被災地に赴き、避難所や仮設住宅、復興住宅で生活する方々に廃用症候群や孤独死を防ぐことを目的にレクリエーションや運動指導をおこないました。


地域密着型の健康づくり支援システム
 

みやぎ県民大学 仙台大学開放講座

 生涯学習機会提供事業の一環として宮城県より委託を受け、毎年実施しています。
 体育・スポーツ系大学の特徴を活かした内容や地域の話題などを生活に結び付けて身近でわかりやすい内容で開催しています。例年、地元柴田町を中心に宮城県内の各地域から幅広い年齢層の方が参加されています。毎年お見かけする方も多く、講座を楽しみにされているようです。
 

ジュニアスポーツ教室

 仙台大学では、体育・スポーツ系大学にしかできない地域貢献としてジュニアスポーツ教室も実施しています。地元の小中学校の児童・生徒を対象に、小さいときからスポーツに親しんでもらう機会を提供しています。
 仙台大学の競技施設で本学の教員や各競技種目の学生スタッフから専門的な指導を受けることができる教室は好評です。


仙台大学柔道塾
 平成23年(2011年)7月19日にスタートした「仙台大学柔道塾」は、令和2年(2020年)3月以降、コロナ感染症の影響で活動を休止しておりましたが、この度、3年間の休止期間を経て、令和5年6月より活動を再開します。
 柔道塾では、専門的な知識と経験を持つ指導陣で、武道ならではの礼節を重んじる行動の修得を基本に、強くたくましく、そして思いやりのある人間に育ってくれるよう、全力で指導にあたってきました。過去には、全国大会に出場するなど、大きく成長を遂げた塾生を数多く輩出しました。
 柔道塾の稽古は、毎週土曜日の18:30から約2時間、第3体育館3階の柔道場で行っております。我慢強い心を育てたいと思っている方は大歓迎です。
 是非一緒に、本格的に柔道をしてみませんか。
 

ベガルタ仙台 サッカースクール仙南校

 ベガルタ仙台は、本学のサッカー・ラグビー場を会場にして「ベガルタ仙台サッカースクール」を開校しています。本学では、開校時から指導スタッフ(アシスタントコーチ)として学生を派遣しています。このスクールはプロサッカーチームであるベガルタ仙台が地元の子供たちを対象に宮城県各地で開校しているスクールの一つですが、大学と協力して開校しているのは仙南校だけです。
  
     

国際交流・地域連携