学長挨拶

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 現在、社会ではデジタル革命(DX)が進行しており、AIの登場によってそのスピードは加速しています。スポーツ界でもタブレット画面を見ながらコーチするということが「日常」となり、本学でも多様なデジタル機器を活用しながら授業や演習が行われています。本学はDXが進むこれからの社会で活躍する人財の育成を目指し、身体活動という観点から、従来の文理の枠をこえて体育系大学の特色を活かしながら各種の取組みを推進してまいります。

 一方において、DXが進む中でもパソコン画面を通した学びだけでなく、「体験」によって学ぶことも重要であるという考え方のもとに、本学では、多くの自治体等と連携し、中学校部活動の地域移行や地域の人々の健康づくり等の支援活動を行っています。また、仙台を拠点とするプロスポーツ4球団(東北楽天ゴールデンイーグルス・ベガルタ仙台・仙台89ers・マイナビ仙台レディース)とアカデミックパートナーシップ協定を結び、学生の皆さんの「実学」のフィールドとして活用しています。

 さらに、地域社会において海外にルーツを持つ人々が増えつつある中で、学生の皆さんには、在学中から多様な人々とコミュニケーションをとりながら課題解決に取り組む力を身につけてほしいと考えています。そのために本学では海外の大学等との連携を深め、短期・長期の留学やスポーツによる相互交流、学部留学生の増加など、学生の交流機会を増やしていきます。

 これからも本学は「実学と創意工夫」の建学の精神のもと、「スポーツ・フォア・オール」(スポーツは健康な人のためだけでなく、すべての人に)を基本理念として、スポーツを「する」だけではなく「みる」「ささえる」という観点から、教育・研究そして社会貢献活動に取り組んでまいります。
2025.4.16
 
 
仙台大学 学長     
  髙橋  仁

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