建学の精神と基本理念

建学の精神

 仙台大学の建学の精神は、本学の経営母体である学校法人朴沢学園(明治12年開設)の創始理念に由来しています。学園創始者は「創意工夫と先見性をもって実学を志し、実学に根ざした人格形成と人材育成を図る」という理念を基に先進的な女子教育を行い、寺子屋方式であった明治時代の裁縫教育に一代革新をもたらしました。その考え方は、体育系単科大学として昭和42年に開学した仙台大学の母胎として受け継がれました。すなわち「社会で充分活動できるための智識と技能力を鍛えた心身ともに健康である人間をつくることであり、このため心身の健康育成を特に重視した教育を実施する」ことを建学の精神として学内外に表明いたしました。これは戦後の学制改革以降の高等教育への展開において、大学開学の際、人格形成の要素である体育・徳育・知育のうち「体育」に重点を置きつつ、実学に根ざした広い教育研究領域を探求することにより、朴沢学園の創設理念を継承しております。

 建学の精神は、開学時の第1回入学式・初代学長告辞にも端的、かつ明確に示されています。告示の抜粋は下記の通りです。

 「本学においては、自由を尊重するとともに、自律と義務履行に生きる、誠心に厚く、自己の智識と技術を通じて、国民の健康増進のために社会に貢献し、人類に奉仕する熱意を実践に移すことのできる男女人材の育成を使命としております」
 「大学も1つの理想を持たなければなりません。・・・良い意志を持ち、明らかな知性・思慮を有し、豊かな情操を養い、社会で充分活動できるための智識と技能力を鍛えた心身ともに健康である人間をつくることであります」
 「仙台大学は、企業等における健康管理・健康指導の企画・実施担当者の育成、各種の運動機構等における実技指導者、ならびに学校体育の指導者を養成することを目的としております」


 
 

基本理念

 仙台大学は、昭和42年、単一学部・単一学科でスタートしました。その後、平成7年度以降、順次、学科が増設され現在は6学科構成となっております。また、学科増設に加え平成10年度には大学院スポーツ科学研究科(修士課程)も新設されています。こうした教育研究領域の拡大に伴い建学の精神を基盤に据えつつ、大学の新たな基本理念として定められたのが「スポーツ・フォア・オール」という言葉であります。

 「スポーツ・フォア・オール」とは文字通り「スポーツは健康な人のためだけでなく、すべての人に」という志向を意味します。

 例えば乳幼児から元気なお年寄りはもちろん、寝たきりのお年寄りまで。そして性別や障がいの有無を問わず、トップアスリートや、楽しみや健康の励みとしてスポーツをする人、スポーツを観ることが好きな人も、すべての人を対象としてスポーツを科学的に探究することを「スポーツ・フォア・オール」という言葉に託しております。
 

使命・目的

 この基本理念を踏まえた仙台大学の使命・目的については、仙台大学大学院学則 第1条及び仙台大学学則第2条にそれぞれ示しております。

仙台大学大学院学則 第1条
 仙台大学大学院は、広い視野に立って、体育・スポーツ、健康福祉、運動栄養、スポーツ情報マスメディア及び現代武道に関する学術の理論と応用を教授研究し、当該分野における高度の専門的な職業等を担うための卓越した能力を培い、もって体育・スポーツ及び健康分野の発展に寄与する有能な人材を育成することを目的とする。

仙台大学学則 第2条
 本学は、体育・スポーツ、健康福祉、運動栄養、スポーツ情報マスメディア、現代武道及び子ども運動教育に関する諸科学を教授研究し、当該分野における指導者としての専門的知識と技能を体得させるとともに、高い識見と広い視野とをもって、社会の指導的な役割を果し得る有能な人材を育成することを目的とする。