
左から若生選手、串選手、真弓選手
歴代最多23校が出場した「第12回全日本大学女子硬式野球春季大会」において、激戦を制し、本学女子硬式野球部は見事二連覇を達成した。
その中心にいたのは、主将としてチームをまとめた真弓心選手(体育学科4年)、4番として打線を牽引した若生彩杏選手(体育学科4年)、そして優勝投手の串有菜選手のいずれも大阪・履正社高校出身の4年生であり、それぞれが異なる役割を背負いながら、“日本一”という同じ目標に向かって戦い続けてきた。
二連覇という重圧の中で、彼女たちは何を感じ、どのようにチームを導いたのか。そして、この優勝にはどのような意味が込められているのか。
今大会を振り返るとともに、8月末に開催の「第16回全日本大学女子硬式野球選手権大会」、10月開催の「第22回伊予銀行杯全日本女子硬式野球選手権大会」へ向けた思いに迫った。
3選手紹介―履正社高校から仙台大学へ。そして成長した現在の姿ー

準決勝の尚美学園大学戦では、真弓選手が力強いバッティングを見せ、チームに勢いをもたらした
◆真弓選手(主将)
真弓選手は、仙台大学で最も成長した点について「人としての成長」を挙げる。キャプテンという立場を通して、「多くの人に見られているという自覚を持つようになりました。チームをまとめ、仲間を説得しながら一つの方向へ導ていく難しさを実感しています。」
プレー面だけでなく、日々の言動や行動に責任感が大きく変化したという。苦しい経験も多かったが、その一つ一つが自分の未熟さに気づく機会となり、「まだまだ成長途中」と感じている。その全てが大きな財産になっているという。
また、履正社高校時代と比較して仙台大学では“多角的な視線”を得られたことが大きいと話す。
「コーチングの授業では、指導者の視点から競技を見る機会がありました。プレーヤーとしてだけでなく、さまざまな立場から物事を考えことの大切さを学びました。」
異なる環境で育った学生が集まる大学でキャプテンを務める中で、「多様な考え方を理解し受け止める力」が身についたと感じている。

4番として打線を牽引した若生選手
若生選手(4番打者)
若生選手は大学進学後、自主練習の時間が増えたことで、「自分と向き合う力」が大きく養われたと振り返る。「高校時代は与えられたメニューをこなすことが中心でしたが、大学では自分で課題を見つけ、改善しながら練習するようになりました。」技術面においても、“なぜその練習が必要なのか”を考えながら取り組む意識へと変化し、その主体性が現在の成長につながっているという。また、仙台大学で専門的に学べる環境にも大きな価値を感じている。「コーチングの授業では、指導者がどのような意図で選手に声をかけているかを学ぶことができました。その学びが試合中の考えやプレーにもつながっています。」競技力向上だけでなく、“考えてプレーする力”が身についたことが、大学で得た大きな価値だと話した。

決勝の福井工業大学戦で登板し、優勝投手となった串選手
串選手(優勝投手)
串選手は、投手リーダーという立場を経験したことで、大きく変化したと語る。「高校時代は自分のプレーだけに集中していましたが、大学では投手陣を引っ張る立場になり、責任が大きくなりました。」
その中で、野球への理解も深まり、「なぜこのプレーが必要なのか」を自分の言葉で説明できるようになったという。
さらに最も成長したと感じているのは“人間的な部分”だ。「高校時代は自分の考えを優先することが多かったですが、今は後輩や周囲の意見にも耳を傾けながら、自分も成長しようと考えられるようになりました。」
また、授業を通して身体やトレーニングに関する専門知識を学んだことも、競技力向上につながっている。「高校時代は“とりあえずやる”感覚でしたが、大学では、筋肉の仕組みや瞬発系スポーツに必要な要素を学び、どこを意識すれば良いのか考えながら練習するようになりました。」
春季大会で優勝、そしてその先へ —次なる目標は“神宮で日本一”―
真弓選手:「大会全てで優勝する」という目標をチーム全員で掲げて戦ってきたと語る。チーム内には「奇跡ではなく、自分たちの実力で勝った」という確かな自信がある。一方で、「二連覇したことで、これまで以上に挑戦を受ける立場になる。同じままでは勝てない」という危機感も抱いている。勝ち続けることで、創部時代を支えてくれた一期生や、多くの支援への恩返しをしたいという思いも強い。若生選手:視線は既に“神宮”へ向いている。昨夏は準決勝で敗れ、「あと一歩」で神宮行きが届かなかった悔しさが、今も胸に残っている。「絶対に神宮へ行き、優勝したい」その思いをチーム全員で共有しているという。限られた時間の中でも、「まだ成長できる」という気持ちを持ち続け、さらなる高みを目指している。
串選手:「今年は全ての大会で優勝する」という目標を4年生中心に掲げていると話す。「誰一人欠けても、この優勝はなかった」そう振り返り、“全員でつかみ取ったタイトル”であることを強調した。
また、多くの支えがあったからこそ達成できた結果であり、「感謝の気持ちを忘れず、これからも戦い続けたい」と力強く語った。
最後に
二連覇という結果に満足することなく、さらに高みを見据える本学女子硬式野球部。その姿からは、“勝ち続ける”ことの難しさと、それでも挑戦をやめない強い覚悟が伝わってくる。支えてくれる人々への感謝、「全員で勝つ」という思いを胸に、春を制した本学女子硬式野球部の挑戦は、まだ終わらない。
次なる舞台は夏。
そしてその先の“神宮日本一”へ。
そしてその先の“神宮日本一”へ。
女子硬式野球部は、さらなる高みを目指し、歩みを止めることなく挑戦を続けていく。

二連覇を達成し、喜びを爆発させる選手たち