
仙台89ERSの選手たちを栄養面から支える三瓶助手
プロの舞台での挑戦
私は仙台大学助手として勤務する傍ら、2023年からBリーグ・B1所属の仙台89ERSで管理栄養士として活動しています。チームは10月のシーズン開幕に向け、日々トレーニングや練習に励んでいます。選手が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、栄養面から支援するのが私の役割です。栄養士の仕事 ― 遠征から日常まで
私の仕事は、遠征先での食事調整や練習後の補食提供、そして個別の栄養指導です。練習時には飲水量や体調をチェックし、定期的に体重・体脂肪率・筋肉量を測定します。これらのデータをもとに、選手一人ひとりに合わせた栄養アドバイスを行います。遠征や合宿でも普段通りの食生活ができるよう確認し、選手と積極的にコミュニケーションを取ることを大切にしています。
遠征先での食事内容の確認
信頼を築くコミュニケーション
栄養指導はもちろんですが、それだけでは信頼関係は生まれません。シューティング練習をサポートしたり、食事に関するヒアリングを定期的に行ったりすることで、会話のきっかけを増やしています。選手の人となりや生活習慣を理解することで、より実践的で効果的な栄養サポートにつながります。
栄養指導の様子
実践経験が支えに
仙台大での学生時代は、スポーツ栄養研究会で女子バスケットボール部の栄養サポートを4年間経験しました。授業での知識を現場で活かすことができたのは、とても貴重な体験でした。また、オープンキャンパスや東北こども博などのイベントにも参加し、学外の方々との交流を通じてコミュニケーション力を養うことができました。現在、外国籍選手や幅広い年齢層の選手、スタッフ、企業関係者と関わる中で、この経験が非常に役立っていると実感しています。
好きなことを原動力に
私は「スポーツを見ること・すること」「食べること」が好きで、それを仕事にしたいという思いから仙台大学スポーツ栄養学科への進学を決めました。今はプロの選手や大学生、高校生を対象に栄養サポートを行う日々を送っています。高校生の皆さんも、まずは自分の「好き」や「興味」を大切にしてください。その気持ちが将来の進路や挑戦の原動力になります。一歩踏み出すことで、思い描いていた以上の世界が広がっていくと思います。