仙台大学スポーツ栄養学科卒・梅津 龍 助手に聞く
選手が最高のパフォーマンスを発揮するためには、日々のトレーニングや戦術だけでなく「食事のサポート」が欠かせません。今回は、仙台大学スポーツ栄養学科を卒業し、現在は女子サッカー・WEリーグ所属のマイナビ仙台レディースで管理栄養士として活動している梅津龍助手に、現場での活動や信頼関係づくりの工夫、そして仙台大学での学びについて伺いました。
マイナビ仙台レディースで栄養サポートを行う梅津助手
私の原点と現在の挑戦
2017年度にスポーツ栄養学科を卒業し、仙台大学で助手をしています。管理栄養士の資格を取得する前は、授業補助や「スポーツ栄養研究会」のサポートに携わっていました。資格取得後は、仙台大学附属明成高校男子バスケットボール部で寮の食事管理や栄養指導を経験し、現在は女子サッカーWEリーグ・マイナビ仙台レディースの管理栄養士として活動しています。選手のパフォーマンスを上げる「食」の工夫
トレーニング後には補食としておにぎりを用意し、消費したエネルギーやたんぱく質の回復をサポートしています。また、ホームゲーム時には糖質を多く含む試合食を提供。サッカーでは筋肉に蓄えられた糖質がエネルギー源となるため、試合前の食事で十分に糖質を確保できるよう工夫しています。
選手がベストのパフォーマンスを発揮できるよう、試合食を準備します
栄養士は、食事だけを教えるわけじゃない。選手との絆の築き方
栄養指導だけでなく、普段の会話や生活面の相談にも積極的に関わっています。練習後に片付けを手伝ったり、トレーニング補助を行ったりすることで、選手からの信頼につながっていると感じています。タイ遠征で見えた「食」の力
タイでのキャンプでは、選手とスタッフ全員の食事を現地で提供しました。東南アジアでは胃腸の不調を訴えるケースが多い中、体調を崩す選手もおらず、無事にトレーニングを行うことができました。「食」で選手を守り、サポートできたことを実感した経験です。今も役立つ!大学で学んだ「実践力」
調理学や給食運営実習では、大人数に同じ味・同じ分量で提供するための技術を学びました。現在の補食や試合食の調理・メニュー作成において、その経験が大きく役立っています。
選手とは積極的に関わり信頼関係を築くようにしています
未来のスポーツ栄養士へ。進路を選ぶ君たちへ伝えたいこと
栄養士や管理栄養士の資格が取得できる学校は数多くあります。だからこそ、進学先を比較しながら「自分が本当に学びたいこと」を見極め、納得のいく進路を選んでほしいと思います。仙台大学では、スポーツと栄養の両面から学びを深められ、特に「スポーツ栄養研究会」では実践的な経験を積むことができます。