科目ナンバリング		T-fye221J-01

科目コード		544130

科目名		肢体不自由者の教育

科目名（英語）		Education for Phyiscally Impaired Person

学科		健康福祉学科

学年		２年

学期		後期

授業形態		講義

必修・選択の別

単位数		2

担当教員		小西　志津夫

開講の別		単独開講

実務経験の有無


	1 「どのような実務経験を持つ教員か」	小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、特別支援教育センターでの実務経験あり

	2 「実務家経験がどのようにこの科目と関連するか」	肢体不自由を主とする特別支援学校の実務経験により、肢体不自由教育の意義、教育課程等の話ができる

	3 「実務家経験の科目への活かし方」	肢体不自由教育における教育課程の基本構造及び編成。自立活動の指導の実際及び教科等の指導の実際について話ができる

授業の概要

身体の動きに不自由があるとはどういうことかについて学習し、肢体不自由教育の意義、教育課程の基本構造及び編成の実際について学習する。さらに、自立活動の指導の実際、コミュニケーションの課題と指導の実際及び教科等の指導の実際についても学習する。

DPとの関連性


Ⅰ	Ⅱ	Ⅲ	Ⅳ	Ⅴ

■		■

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体育学科

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健康福祉学科

https://www.sendaidaigaku.jp/gakubu.html?post=824&name=kenhuku

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スポーツ栄養学科

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スポーツ情報マスメディア学科

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アクティブ・ラーニングについて


	課題解決型学習（ＰＢＬ）

	反転学習

	ディスカッション	■

	ディベート

	グループワーク

	プレゼンテーション

	実習

	フィールドワーク

授業の一般目標

① 肢体不自由のある児童生徒の教育課程の意義と編成、カリキュラム・マネジメントについて説明できる。
② 肢体不自由のある児童生徒の運動発達の順序性、方向性について説明できる。
③ 肢体不自由のある児童生徒の初期的発達段階(感覚運動期)における発達の状態に即して、必要な教育的支援の内容を説明できる。
④自立活動と各教科等の指導との関連した指導を個別の指導計画を基に説明できる。
⑤ 特別支援学校学習指導要領における「重複障害者等に関する教育課程の取扱い」について説明できる。

授業の履修目標


対象	領域	内容

■	認知的領域	特別支援学校（肢体不自由）において編成される教育課程について説明できる。

■	情意的領域	初期的発達段階(感覚運動期)について基礎的な知識を身に付け、自立活動や教科等の指導について説明できる。

■	技能表現的領域	姿勢変換や姿勢つくりのための基礎的なかかわりを理解し、自立活動の指導内容・方法について個別の指導計画を基に説明できる。

授業の到達目標


対象	領域	内容

■	認知的領域	特別支援学校（肢体不自由）において編成される教育課程について理解している。

■	情意的領域	初期的発達段階(感覚運動期)について基礎的な知識を身に付け、自立活動や各教科等の指導について理解している。

■	技能表現的領域	姿勢変換や姿勢つくりのための基礎的なかかわりを理解し、自立活動の指導内容・方法について理解している。

ルーブリック


評価項目	評価基準

	十分に達成し、極めて優秀な成績を修めている	十分に達成している【履修目標】	おおむね達成している	最低限達成している【到達目標】	達成していない

	秀	優	良	可	不可・放棄

運動発達が初期的発達(感覚運動期）の児童生徒の教育的支援についての基礎的内容の理解	初期的発達段階(感覚運動期)について基礎的な知識を身に付け、自立活動や教科等の指導について発達段階と関連づけながら説明できる。	初期的発達段階(感覚運動期)について基礎的な知識を身に付け、自立活動や教科等の指導について説明できる。	初期的発達段階(感覚運動期)について基礎的な知識を身に付け、自立活動や教科等の指導について理解している。	初期的発達段階(感覚運動期)について基礎的な知識を身に付け、自立活動や教科等の指導についておむね理解している。	初期的発達段階(感覚運動期)について基礎的な知識を身に付け、自立活動や教科等の指導についての理解ができていない。

教育課程の理解①	特別支援学校（肢体不自由）において編成される教育課程について理解し、説明できる。	特別支援学校（肢体不自由）において編成される教育課程について説明できる。	特別支援学校（肢体不自由）において編成される教育課程について理解している。	特別支援学校（肢体不自由）において編成される教育課程についておおむね理解している。	特別支援学校（肢体不自由）において編成される教育課程についての理解ができていない。

教育課程の理解②	特別支援学校学習指導要領における「重複障害者等に関する教育課程の取扱い」について理解し、説明できる。	特別支援学校学習指導要領における「重複障害者等に関する教育課程の取扱い」について説明できる。	特別支援学校学習指導要領における「重複障害者等に関する教育課程の取扱い」について理解している。	特別支援学校学習指導要領における「重複障害者等に関する教育課程の取扱い」についておおむね理解している。	特別支援学校学習指導要領における「重複障害者等に関する教育課程の取扱い」についての理解ができていない。

姿勢変換や姿勢つくりのためのかかわり方について	姿勢変換や姿勢つくりのための基礎的なかかわりを理解し、自立活動の指導内容・方法について個別の指導計画を基に詳しく説明できる。	姿勢変換や姿勢つくりのための基礎的なかかわりを理解し、自立活動の指導内容・方法について個別の指導計画を基に説明できる。	姿勢変換や姿勢つくりのための基礎的なかかわりを理解し、自立活動の指導内容・方法について理解している。	姿勢変換や姿勢つくりのための基礎的なかかわりを理解し、自立活動の指導内容・方法についておおむね理解している。	姿勢変換や姿勢つくりのための基礎的なかかわりを理解し、自立活動の指導内容・方法についての理解ができていない。

授業計画（全体）

子どもの運動発達の概要について学習する。それを受けて、運動障害の子どもたちのための教育課程について学習し、その中核領域である「自立活動」の目標・指導内容・指導方法等について学習する。運動障害の子どもとのかかわりの実際については実技演習的な学習として進めていく。

授業計画（各回のテーマ等）


No	テーマ	内容	オンライン授業	授業外学修	時間数

1.	肢体不自由教育とはどういう教育か	肢体不自由教育の対象となる子ども　－脳性運動障害児とそれ以外の一般肢体不自由児について－		HP等で、いくつかの肢体不自由を主とする特別支援学校の状況を調べておく	４時間

2.	肢体不自由教育の教育課程①	教育課程の意義の理解と編成（類型）及びカリキュラム・マネジメント		特別支援学校学習指導要領解説－総則編－第３章第３編を読んでおく	４時間

3.	肢体不自由教育の教育課程②	教育課程の実施と重複障害等に関する教育課程の取り扱い		特別支援学校学習指導要領解説－総則編－第３章第３編を読んでおく	４時間

4.	脳性まひの子ども	脳性まひの子どもの障害の状態や特性を踏まえた各教科の指導と自立活動及び自立活動の指導と関連付けた授業設計		事前に配布された資料を読んでおく	４時間

5.	子どもの運動発達－１	主として姿勢・移動運動の発達を踏まえた実態把握と個別の指導計画による指導		誕生から歩き始めまでの標準的な粗大運動の発達を調べて整理しておく	４時間

6.	子どもの運動発達－２	主として認知の発達を踏まえた実態把握と個別の指導計画による指導		０ヶ月から２４ヶ月までの標準的な微細運動の発達を調べて整理しておく	４時間

7.	教育課程の中核としての「自立活動」	自立活動の指導における目標設定から指導に至る手順と個別の指導計画の作成		特別支援学校学習指導要領解説－自立活動編－第２章、第３章を読んでおく	４時間

8.	「自立活動」の内容の６つの区分－１	「健康の保持」、「心理的な安定」、「人間関係の形成」の自立活動及び自立活動の指導との関連を踏まえた各教科等の指導		特別支援学校学習指導要領解説－自立活動編－第６章を読んでおくこと	４時間

9.	「自立活動」の内容の６つの区分－２	「環境の把握」、「身体の動き」、「コミュニケーション」の自立活動及び自立活動の指導との関連を踏まえた各教科等の指導		特別支援学校学習指導要領解説－自立活動編－第６章を読んでおくこと	４時間

10.	自立活動の指導法－１	運動発達の機序を踏まえ、各教科等を効果的に学習するために必要となる指導		第４回授業時配付資料を復習しておく	４時間

11.	自立活動の指導法－２	感覚統合法の理論と実際(前庭系、触覚系、固有感覚系の働き）を踏まえた概念の形成		参考図書（新・感覚統合法の理論と実際）を読んでおく	４時間

12.	自立活動の指導法－３	動作法の理論と身体の動きの状態に応じた指導の実際		教科書第３章第１節を読んでおく	４時間

13.	自立活動の指導法－４	コミュニケーション課題への取り組みとしてのICT及びAAC活用の基本		前時に配付する資料を読んでおく	４時間

14.	教科指導の実際－１	生きる力を育む、学習レディネスを踏まえた各教科内容の選定とその編成		特別支援学校学習指導要領解説ー各教科編等－第３章、第４章を読んでおく	４時間

15.	教科指導の実際－２	子どもの障害の状態に合わせた補助具や補助的手段の工夫とICT及び教材・教具の活用		教科書第３章第４章を読んでおく	４時間

成績評価方法（方針）

定期試験、授業内レポート、出席状況、授業態度による総合評価。なお、怠学による欠席及び授業態度が悪い場合、減点対象とする。

成績評価方法（詳細）


到達目標＼評価方法	認知的領域	情意的領域	技能表現的領域	評価割合（％）

定期試験	◎			８０％

授業内レポート	◎	○		２０％

授業外レポート

演習・実技	○		○	減点あり

授業態度				欠格条件

出席	欠格条件

レポートの実施・返却（方針）

提出されたレポートは解説しながら返却する。

履修上の注意（受講学生に望むこと）

・大学設置基準で求められている時間の授業時間外学修を行うこと。

・障害のある子どもの信頼を裏切らない人間性を磨くこと。
・単位修得にあたっては、２／３以上の出席を必要とする(欠格条件)。
・学習態度が形成されない者については単位を認定しない(欠格条件)。
・許可する時を除いて、授業中のパソコン、スマホ等の使用を禁止する。
・欠席する（した）場合は必ず欠席届を提出すること。
・２０分以上の遅刻は欠席とみなす。
・課題レポートの作成、予習、復習は確実に実施すること。