平成30年度 学生相談室主催 教職員研修会「発達障害学生への理解と支援」を開催しました



 3月5日(火)LC棟1階にて、平成30年度学生相談室教職員研修会を開催しました。今回は教職員の事前アンケートによる要望が最も多かった発達障害を取り上げ、「発達障害学生への理解と支援」をテーマに、東北福祉大学教育学部の黄淵煕先生より、ご講演をいただき、教職員と教員を志望する学生、併せて36名が参加しました。黄先生は発達障害児の学習困難に対する教材開発や指導方法を専門的として教育研究活動に取り組んでいるだけでなく、大学で発達障害を抱える学生を支援し、学習面、生活面での支援や保護者との面談も行っています。
 講演では、発達障害を抱える学生への支援についての法制度に加え、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)について、それぞれの特徴と対応方法についてご説明いただき、発達障害学生が大学生活で出会う困難さや、それに対する具体的な支援策についても、研究や実践活動に基づいたお話をいただきました。
 内容として、発達障害と一口に言っても、本人がどのような場面で困難を感じ、どのような支援を必要としているかは様々であるため、学生本人や保護者との面談を通した困り感の聞き取りと支援策の調整が重要であることのほか、発達障害学生は見通しを持つことが苦手であり、適切な時間配分による授業選択や抽選による登録といった変則的な履修が難しい結果、必修科目を取りこぼしてしまう場合もあるため、友人や教職員などと一緒に確認しながら履修を登録する必要がある、それは発達障害学生に共通して見受けられるとのご説明でした。そのほか、講演で取り上げられた授業場面や生活面での支援についてご紹介され、発達障害学生に対し、視覚・聴覚両方から情報を提示することが理解の助けになるため、言葉による説明に加え、図表を用いるなどの視覚的な資料を併せて提示すること、健常な学生よりも集中しすぎてしまい、時間を忘れて目の前のことに没頭してしまうため授業に出られない、昼夜逆転の生活に陥ることもあり、そうした事態を防ぐためには周囲の声掛けによる時間管理が必要であるとのことでした。
 本研修会は大学で発達障害を抱える学生を支援している講師から、その実際をうかがえたことで、困難場面やその対応は具体的でイメージしやすく、非常に学びの多いものとなりました。発達障害を抱える学生がどのような場面で困難さを感じるのかを理解し、授業への配慮や支援方法を考えること、学生および保護者だけでなく、関わる教職員と情報共有や情報交換を継続的に行うことの重要性を認識しました。予定していた時間を超過してまで多くの質問が挙げられ、研修会後のアンケートで参加者から「発達障害やその支援に対する理解が深まった」「具体的で分かりやすかった」という感想をいただきました。
 何らかの障害を持つ入学生は年々増加しており、発達障害を抱える学生の割合も増加傾向にあると言います。本研修会が本学において、障害を持つ学生の理解や支援を検討する一助になればと考えています。
<学生相談室>