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「第8回健康福祉研究会」を開催

[2013/03/12]
  3月8日(金)に仙台ガーデンパレスにて、「第8回健康福祉研究会」を開催しました。本研究会は、介護や福祉・健康づくり等の現場に勤める方々と本学の健康福祉学科の卒業生、在校生、教職員が相互に学習研鑽できる環境づくりを進めるために、平成16年度より毎年開催しているものです。今回は「体育系大学におけるレクリエーション指導者養成」をテーマに開催し、約260名が参加しました。
 はじめに「大学教育におけるレクリエーション指導者」と題して、公益財団法人日本レクリエーション協会マネージャーの片山昭義氏より基調講演をいただきました。講演の中で、レクリエーションのもつ魅力に触れ、日本で初めてレクリエーション指導者養成に取り組んだ本学について、「レクリエーションの価値を踏まえ、レクリエーション指導者養成に尽力している」とコメントいただきました。
  特別講演では、NPO法人宮城県レクリエーション協会会長の本多弘子氏(仙台大学名誉教授)より「仙台大学のレクリエーション指導者養成のはじまり」についてご講演いただきました。本多氏は、本学のレクリエーション指導者養成の礎を築いた方であり、本学のレクリエーション指導者養成のきっかけと、その歩みについて、当時のエピソードを交えながらお話をいただきました。
  パネルディスカッションでは、小池和幸健康福祉学科長がコーディネーターを担当、パネリストとして5名の卒業生(※パネリスト紹介を参照)が登壇し、「大学でレクリエーションを学んで」をテーマに意見を交わしました。在学時に学んだレクリエーションについて、「コミュニケーション力やホスピタリティも自然と身に付き、社会に出た時にそれを100%活かすことができた」、「学生時代に先生方から学んだノウハウを発揮して、現在の職業に活かすことができている」と意見があがりました。また、「自分が楽しめば、周りも楽しみ、笑顔を引き出すことができる。レクリエーションにはそんな力がある」、「思いやりの心を感じた時にレクリエーションの力を感じる」など社会人基礎力育成の視点からも、レクリエーションの可能性があると再認識できたディスカッションとなりました。最後に小池健康福祉学科長が、「在学中にレクリエーションを学ぶことで、卒業生たちのようにマインドをもって人と関わることができる。今後もレクリエーション指導者の養成に努めていきたい」と会を締めくくりました。
 その後の懇親会は、卒業生たちが本多氏を囲み、歌やダンスを披露するなど、大盛会のうちに終了しました。本多氏からは本学卒業生並びに教職員に対して感謝の言葉が述べられ、本学のレクリエーションを通じた繋がりの強さを改めて感じた一日となりました。

<パネリスト紹介>
1)小山亮二氏(日本レクリエーション協会/H12年健康福祉学科卒-茨城キリスト教学園高校出)
2)本多理紗氏(北翔大学研究員/H13年健康福祉学科卒-札幌啓成高校出)
3)菊池将英氏(今村病院/H21年健康福祉学科卒-岩手・岩谷堂高校出)
4)田中麻美氏(栃木健康倶楽部/H22年健康福祉学科卒-北海道・標津高校出)
5)柳澤麻里子氏(仙台大学新助手/H21年健康福祉学科卒-広島文教女子大学附属高校出)

<寄稿:GTセンター 新助手 齋藤まり>

※写真上:特別講演する宮城県レクリエーション協会会長の本多弘子氏(仙台大学名誉教授)
※写真中・下:パネルディスカッションの様子