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3カ国15名の留学生が「華道」を通して日本文化を学ぶ

[2013/02/07]
写真:熊坂豊恵師範(右)から指導を受ける台東大学(台湾)の李尚諭<リシャンイ>さん

 2月5日(火)、仙台大学KMCH大会議室(クラブハウス)で、日本の季節感・感性を理解することや掛け軸と華との関係を学ぶため、日本文化体験学習「華道」(主催:仙台大学学生支援センターインターナショナル・ラーニング・サポートグループ)が行われました。同体験学習には、中国・台湾・タイの3カ国から留学生15名が参加しました。
  はじめに、阿部武彦名誉教授が床の間と華との関係を解説。続いて、小原流の熊坂豊恵<くまさかほうえい>一級家元師範による華型の説明の後、実際に留学生たちが華を生けていきました。
  青海省体育科学研究所(中国)の蘇青青<ソセイセイ>さん(女性)は「華を生ける角度、空間の作り出し方などが難しかった。生け花を完成させた瞬間は、晴れやかな気分になった」。シーナカリンウィロート大学(タイ)のサラート・マイレーミさん(男性)は「タイでも生け花はあるが、タイの方が少し大きい気がした。正直難しかったが、綺麗にできたし、楽しかった」と感想を述べました。
 熊坂師範は「留学生たちに生け花の決まりごとをわかりやすく伝えることが難しかった。興味を持って真面目に取り組んでいた。日本と自国の生け花の違いを感じたはず。異文化に触れることで新しい物の見方や考え方を身につけてほしい。」阿部名誉教授は「みんな真剣に行っていた。良いセンスをしていた。華道を通して、余白の美の文化を理解してほしい」と話し、日本文化を学ぶ意義を述べられました。