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2010 スポーツシンポジウムを開催

[2010/11/18]
  11月17日(水)、仙台市、河北新報社、仙台大学主催でせんだいメディアテークにおいて、今年度もスポーツシンポジウムを開催し、約220名の来場がありました。今年のテーマは「これからの青少年スポーツ教育について」で、はじめの基調講演にはバレーボール女子全日本代表で元主将の吉原知子氏が、「私とバレーボール~夢をあきらめない~」と題し、女子バレーの主将として長年に亘りチームを牽引した経験談や競技生活でぶつかる様々な分岐点において「決してあきらめなかったこと」などが話されました。つづいて本学の阿部篤志講師(スポーツ情報マスメディア研究所・研究員)から、シンガポールで開催された、14歳から18歳までを参加対象年齢とする初のユースオリンピック(YOG)視察で得た情報をもとに、競技のみならず言葉の壁を越え他国を知るさまざまな文化交流がはかられた教育プログラムなどが紹介されました。
  パネル討論では、宮城県高校体育連盟理事長金田幸夫氏、宮城県体育協会事業課長土生善弘氏(仙台大学大学院1期生)、仙台市市民局文化スポーツ部長武田均氏と阿部篤志講師による「これからの青少年スポーツ教育」について、宮城県や仙台市の今後やジュニア期のスポーツを醸成していくための方針や取組などの話が討論されました。
  世界の舞台に視線を向けた選手育成のあり方について話し合われた今回のシンポジウムは、世界では、若い世代へのスポーツを通じた教育に大きな期待が寄せられていること、身近なところでは宮城県でも、若い世代へのアプローチをどのような方向性で今後進めていくべきか注目していることなど、「未来のトップアスリート育成」や「スポーツによる地域の活性」などこれからの青少年スポーツへの新たな動きを感じる講演となりました。全国の「タレント発掘事業」に深く関わる仙台大学が持つノウハウなどの知的財産が、宮城県や仙台市のスポーツ振興にとっても財産となりうる可能性を秘めた討論となりました。