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東北楽天ゴールデンイーグルスの西村 弥選手が本学で低酸素トレーニング実施

[2010/01/21]
  楽天イーグルスの西村 弥(にしむらわたる)選手が1月11-15日にかけて本学の常圧低酸素室を利用してトレーニングを行いました。野球選手が低酸素トレーニングを取り入れるのは珍しいことです。このトレーニングは、血液の酸素運搬能力の向上や筋肉の酸素消費能力を改善し、基礎体力を向上させる効果が期待できます。
西村選手のトレーニングは、標高2500メートルと同等の酸素濃度(約15.4%)に制御された低酸素室に宿泊、次の日の午前中に低酸素状態の中でエルゴーメータを用いたトレーニングを行い、動脈血の酸素飽和度や心拍数などのデータを測定、午後はクリネックススタジアムでトレーニングというサイクルで行われました。
  今回のトレーニングは、西村選手が愛用しているスパッツがGANBAX社の製品であり、そのスパッツの研究に高橋弘彦教授や内丸 仁講師が携わっていることが縁となり実現に至りました。この後も久米島キャンプまでの間に数名の選手が低酸素トレーニングを行う予定になっています。
  西村選手も低酸素トレーニングの効果は実感していたようで、「寝ている時には低酸素状態と気付かないくらい快適に過ごしていましたが、翌朝に体がだるく前日の疲れが抜けていない実感がありました。しかし日が経つにつれて体も適応してきたような感じで、疲れも抜けやすくなってきたように思います。キャンプに入ると運動量も多く、また負荷も高くなるので、今回のトレーニングの効果が現れることを期待しています。高橋先生や内丸先生からはスポーツ科学に関する専門的な話が聞けるので、今後もアドバイスを受けながら低酸素トレーニングを含め科学的なトレーニングを積極的に取り入れて行きたいと思います。」と話していました。