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2010年バンクーバーオリンピックに向けて

~スケルトン競技 小室 希(大学院1年)~

[2009/03/26]
  今シーズン出場したワールドカップ4大会全てで決勝に進んだ小室希(大学院1年)。スケルトンのFIBTランキングも自己最高成績の20位。今シーズン好調の秘訣と、2010年に開催されるバンクーバーオリンピックに向けた意気込みを聞きました。

小室 希(大学院1年)
  スケルトンはスタート時のスプリント力とソリを滑らせる技術が勝負を分ける競技です。スプリントには元々自信がありますが、技術面でトップ選手との差を感じていました。
  ソリを滑らせるためには、ソリ上での動作を最小限に抑え、ブレーキがかからないようにすることと、ライン取りの操作のタイミングと強弱が重要となります。そのためには重力加速度に耐えながら体を安定させる筋力の向上と、視覚だけでなく身体にかかる重力で自分がどのラインを滑っているのかを感覚的に認識する空間認識力の向上が不可欠でした。
そこで、シーズンオフにはトレーニングセンターの加賀新助手の指導のもと、これまでの筋力トレーニングを一から見直し、小西准教授の力をお借りし、トランポリンを練習に取り入れて空間認識能力の向上に努めました。これらのトレーニングが今シーズンの好調に結びついたことは間違いありません。これら以外にも、大学が一昨年夏に建設したプッシュトラック練習場や様々な形でサポートしてくださる仙台大学の先生方、両親の遠征費援助など、多くの方に支えられて自分が競技を続けられているのでたいへん感謝しています。
  大学1年の時に観た『クールランニング』というボブスレーの映画に影響を受けて、漠然とイメージしたオリンピックの舞台が、手の届くところまで近づいています。支えてくれる多くの方への恩返しのためにも、バンクーバーオリンピックの出場権を必ず獲得し、最高のレースをしたいと思います。そのためにもオリンピックまでの1年間妥協せず練習に取組みたいと思います。