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山形県高体連選手強化講習会 本学で開催

[2009/02/03]
  山形県高等学校体育連盟は、平成21年1月30日から2月1日までの3日間、仙台大学を会場に、選手強化講習会を開催した。
スポーツ振興の発展に加え、競技者の技能の向上とスポーツマン精神の高揚のためのこの講習会は、今年で9回目である。参加者は、山形県内高等学校強化指定チーム(代表者)、強化指定選手と山形県高等学校体育連盟強化委員会推薦者を対象としている。
3日間を通して「世界を基準に」をテーマに各プログラムを展開した。
  1日目は、仙台大学勝田隆教授の講座が行われ、具体的には、様々なゲームを交えながら、「スポーツの『み方』」、「スポーツの価値」などを学ぶプログラムが展開された。また、スペシャルオリンピックスの5人のアスリートを招き、フォークダンス等を行い、障害者とスポーツについて学んだ。
  2日目は、仙台大学粟木一博准教授の「SWOT分析」、同大スポーツ情報マスメディア研究所岩瀬裕子研究員の「『伝える』を学ぶ」、同大スポーツ情報マスメディア研究所藤本研究スタッフの「ランキング分析」の3つの講座に分かれ、各プログラムが展開された。
粟木准教授は、自分自身の現状の課題を発見し、課題を解決するべく具体的な改善策や取り組むべきテーマを考えるという「問題解決能力」の向上を図った。
岩瀬研究員は、インタビュートレーニングを行った。人の話をよく聞き、考える習慣を身につけることを目的に、「コミュニケーション・スキル」の向上も目指し、同研究所のスタジオで参加者が2人一組になってインタビューアーとコメントテーターを体験した。録画された自分自身の映像が、参加者全員でチェックされるという内容であった。
藤本研究スタッフは、世界を基準に世界までの距離を知るために参加者自身のランキングの分析を行った。そして、その距離を埋めるための課題を発見するという、パソコンの基本的操作の向上も含めたプログラムを展開。
  そして、最終日の勝田隆教授の講座では、グループ分けした参加者にそれぞれ課題を与え、それに関して参加者全員に質問をするというものであった。この講座では、参加者同士の交流も含め、コミュニケーション能力の向上を図ることも目的とした。
アスリートが共にワークショップ(体験型学習)形式で学ぶこのプログラムは、仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所が開発している「知的能力開発育成プログラムの一部」であり、同研究所では、その効果を検証する研究も同時にすすめている。
                                           <スポーツ情報マスメディア研究所>