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田中美衣、嘉納杯東京国際柔道大会 本学初の代表に

[2008/11/19]
  平成20年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会が11月15日、16日の両日に千葉ポートアリーナにおいて開催されました。今大会は2009年8月に開催される世界柔道選手権大会(オランダ・ロッテルダム)の第1次代表選手選考と全日本強化選手の選考を兼ねた大会です。
  63kg級に出場した田中美衣(体育学科3年生)は2つの一本勝ちを含む3試合を順当に勝ち進み、準決勝戦でこの階級の第一人者である谷本歩実選手と互角の実力者、上野順恵選手(住友海上保険)と対戦しました。序盤から上野選手の攻撃に対し防戦一方となり、「指導」ポイントを奪われ、終盤には組み際の大外刈で「有効」を追加され、田中のいいところが出せないまま敗退しました。しかし、3位決定戦は勝利し、銅メダルは確保しました。昨年の2位を上回ることはできませんでしたが、安定した力を証明してくれました。
  この結果を受け、田中は同階級の全日本シニア強化選手に選考され、12月12日~14日に東京体育館で開催される嘉納治五郎杯東京国際柔道大会の代表選手(各階級4名)に選考されました。この大会は日本で行われる唯一の国際大会であり、海外選手も含めて、これまで多くのオリンピックチャンピオンが登竜門として位置づけている大会です。一昨年までは男女別で開催されていましたが(女子は福岡国際柔道大会として開催)、昨年より嘉納杯として男女同時で開催されています。もちろん本学柔道部としては初の快挙である。
  柔道では来年からランキングシステムが導入されることが決まっており、この大会もポイントが加算される対象となった大会であるため、世界から強豪選手が集う可能性があります。そういった中で田中がどこまで力を発揮できるかが注目です。福岡国際柔道大会時に1997年~1998年に52kg級で2連覇を達成している本学の柔道部女子監督である南條和恵監督に追いつくためにも、何とか頑張ってもらいたいものです。
  さらに田中は今月29日、30日に中国の青島(チンタオ)で開催される中国国際柔道大会の代表選手にも選考されました。これまで3回の国際大会のチャンスをもらいながら、活かすことができなかっただけに、この連戦で何とかそれらを払拭したいところです。