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保体教諭を目指し本学の科目等履修生に

~大分国体カヌー競技優勝:渡辺正浩さん~

[2008/10/07]
  宮城県出身の渡辺さんは中新田高校ではカヌー競技でインハイ・国体優勝など数々の成績を持って大正大学に進学。大学時代には3度の総合優勝に貢献した他、日本選手権優勝、日本代表としてアテネ五輪アジア大陸予選にも出場した。
  大学卒業後、競技を退いたが、指導者の夢を諦めていなかった渡辺さんにチャンスが訪れる。平成24年に国体が開催される岐阜県体育協会から高校の外部コーチの申し入れがあったのだ。トヨタカローラ岐阜に所属して午前中は勤務、午後は八百津高校でカヌーの指導を行った。
高校生への指導を通し、渡辺さんのアスリートの心が再燃する。大学まで行ってきたフラットウォーター(流れのない水上で競う)ではなく、ワイルドウォーター(流れのある川で競う)に種目を変え、選手としても大会に出場し始める。2年目の今年、ジャパンカップ第2戦で初優勝を果たすと大分国体も制覇。目標とする世界選手権出場が現実味を帯びてきた。
  今年4月からは保健体育教諭免許取得のために宮城県に移り住み、科目等履修生として本学に通いながら自らの練習に打ち込んでいる。本学を選んだのは1年間で必要な科目履修が可能なことと、練習環境が充実していることだった。
「仙台大学には、マシーンが充実したトレーニングセンター、リハビリもできるアスレティックトレーナールーム、看護師が常駐している健康管理センターもあるので万全のサポートの中でトレーニングができる。規模は違うが国立スポーツ科学センター(JISS)と同等の設備で、日本代表でも充分トレーニングできる環境がある。近くには水量豊富な白石川があるので移動時間を割くことなく練習に打ち込める。トレーニングには最高の環境。」と話してくれた。
  この1年間は八百津高校の生徒には大会で岐阜に遠征する時ぐらいしか練習を見てやれないが、将来は教員となり、地元開催の岐阜国体で多くの選手にスポットライトを浴びせたいと意気込んでいる。