仙台大学ホームページへ

現役学生初「日本体育協会公認アスレティックトレーナー」検定試験に合格

[2015/04/15]
 4月8日(水)、本学アスレティックトレーナー部に所属していた遠藤皓樹さん(平成27年3月体育学科卒―山形・米沢中央高校出身)【写真】が、本学の現役学生で初の「日本体育協会公認アスレティックトレーナー」検定試験に合格しました。
 「日本体育協会公認アスレティックトレーナー」(以下、AT)検定試験は、合格率25%の超難関資格です。見事、現役合格を果たした遠藤さんに、ATを目指したきっかけや今後の抱負などについてお話を伺いました。

 ATを目指すきっかけは―
  高校時代からケガや痛みに悩むスポーツ選手をサポートしたいと思っていました。体の構造や仕組みを知り、ケガをさせない指導方法を学びたいと思い、仙台大学体育学部体育学科スポーツトレーナー・コースを志望しました。高校生の時は、トレーナーと言えばマッサージとテーピングの仕事しか思い浮かびませんでした。今は、スポーツ選手の傷害から競技復帰までのアスレティックリハビリテーションや傷害予防のトレーニングなど幅広い分野に携われることに魅力を感じています。

 合格までの道のりは―
  ATの勉強は、大学1年生の時から始めていましたが、本格的に始めたのは大学3年生の春頃からです。勉強方法は、AT教本の反復暗記を繰り返し行ない、過去問も何回も繰り返し解きました。大学の図書館を利用し、一日平均約5時間勉強に励みました。12月中旬に「理論試験」の合格が発表され、実技試験までの約2ヵ月間は、可能な限り毎日行ないました。実技試験は、本学アスレティックトレーナー部での現場経験があったので、落ち着いて対応することができました。また、大学2年と3年時に、仙台大学が提携しているハワイ大学(米国・ハワイ州)でのAT研修に参加し、アスレティックトレーナーがいかに選手達から信頼され、ケガの予防やリハビリテーション・精神的な支えなどの広い分野で不可欠な存在であるかということに深い感銘を受けました。
 
 今後の抱負は―
  AT資格を取得しましたが、まだまだ学ぶことはたくさんあります。常に向上心を持って頑張っていきたいです。CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)や鍼灸師・柔道整復師の資格取得も視野に入れています。選手の期待と信頼に応え得る知識と技術を身に付け、さらには、人間性と感性を磨き、選手と共に成長していきたいと思っています。プロ・アマ問わず、スポーツ現場での就職先を見つけたいと思います。
  仙台大学ATルームトレーナーの村上教授、小田講師、山口講師、高橋陽介講師、白幡助教、鈴木のぞみ助手、大垣助手をはじめ関係各位の皆様には、人としてもトレーナーとしても成長させて頂きました。これからも感謝の気持ちを忘れず、活動していきたいと思います。

日本体育協会公認アスレティックトレーナーとは?
 競技者の健康管理、傷害予防、スポーツ外傷・障害の救急処置、アスレティックリハビリテーション及びトレーニング、コンディショニングの知識を身につけた、日本体育協会が公認するトレーナーの資格。
  資格試験は、「理論試験」・「実技試験」があり、理論に合格すると実技試験が受験できます。理論試験はマークシートで200問。実技は選手に対するケガの評価やテーピング、アスレティックリハビリテーションを実際に試験官の前で指導するという内容です。