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日本学校教育学会第29回研究大会in仙台大学で公開シンポジウムを開催

[2014/08/18]
     公開シンポジウムの様子=仙台大学

  8月8日(金)・9日(土)・10日(日)の三日間、本学で「日本学校教育学会第29回研究大会」が開催され、全国の小学校から大学までの教員や研究者約80名が参加しました。日本学校教育学会は、大学・研究機関等の研究者だけでなく、小・中・高の多くの現職教員の方々が会員として活躍している学会です。
 8日(金)には、東日本大震災後の経験や教訓を今後の学校教育にどのように生かすかを考える公開シンポジウムが行なわれました。この公開シンポジウムでは「東日本大震災後の復興取組と学校教育の実践的課題」というテーマに高橋仁氏(宮城県教育委員会教育長)・本学OGの竹原綾香氏(宇都宮市立豊郷北小学校養護教諭/平成19年健康福祉学科卒)・阿部芳吉氏(仙台大学学長)・橋本実氏(仙台大学教授/健康管理センター長)のそれぞれの立場から事例発表が行なわれました。

  同シンポジウムの中で、震災当時、石巻の中学校に勤務していた竹原氏は「震災後は訓練を繰り返し、津波の危険のある時は一端避難したら決して戻らないことを子どもたちに徹底し教えた。学校だよりを配布して、保護者にも子どもたちの心身のケアを行なうためのアドバイスに努めた」ことを報告。また、本学の阿部学長からは「阪神淡路大震災後は、命の大切さを訴えるための教材が作られた」ことを紹介。「震災の教訓を後世に正しく伝えていくことが大切だ」と訴えました。