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国際スポーツ情報カンファレンス2014を開催

[2014/03/19]
     基調講演で熱弁を振るう高谷氏=TKPガーデンシティ仙台
 
 仙台大学スポーツ情報マスメディア学科主催「国際スポーツ情報カンファレンス2014」が、3月16日(日)仙台市青葉区のTKPガーデンシティ仙台で開催され、4月から本学スポーツ情報マスメディア学科に入学予定の8名を含む約50名の方々が来場しました。本年度は、2020年オリンピック・パラリンピック開催地が東京に決まったことから、「TOKYO2020を「ジャーナル」した先にみえる社会と未来」をテーマに報告、話し合いました。
  冒頭の基調講演では東京招致で国際戦略広報を担当した、財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 事業戦略広報部 戦略広報課長の高谷正哲氏が、「TOKYO2020招致と東京からの目線、地方・大学との関わりへの期待」と題し招致活動と今後の期待を話しました。この中で高谷氏は「日本は何を訴えて招致に勝利したか」「東京開催で被災地にどう貢献したいか」「2020年を国際スポーツで働くことへのヒント」の3つについて述べ、「被災からの復興が招致には必要だった。オリンピック開催に向け学生が積極的に経験値を積むことで活躍の場が広がる」と熱いメッセージを参加者に伝えました。

 この後のSession1情報戦略(Intelligence)からの視点と、Session2メディア(Media)の視点では、本学スポーツ情報マスメディア学科教員8名が、TOKYO2020やその先のスポーツを取り巻く諸問題の発展・課題整理について、それぞれの研究領域から事例と見解を提示しました。
  この中で「大学教育」の視点から報告した山内スポーツ情報マスメディア学科長は、「オリンピック日本代表選手団に占める大卒アスリートの割合が年々高くなっている今、大学はTOKYO2020に向け新しいプログラムに積極的に関わり、技術の向上と同様に心も育て、アスリート以外にもスポーツの価値を伝えていかなければならない」と述べました。

 最後のダイアログ・セッション(互いの意識を共有し、一緒に新しい方向性や知恵を確認する対話)ではTOKYO2020に向けて、スポーツの価値を含めた社会のロールモデルが変わっていくことの大切さや、大学として人をつくるシステムを考えていく必要性等が各教員から出され、盛況のうちに終了しました。
  TOKYO2020に向けての取り組みが、その先のスポーツを通した社会と未来の発展に繋がるよう、今後もより多くの皆様と共に幅広い視点から考えて参りたいと存じます。

<寄稿:スポーツ情報マスメディア研究会 溝上拓志>