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ISIM開所記念フォーラムを開催

~新研究所「スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)」の開所を記念~

[2008/05/08]
  4月28日(月)、本学クラブハウス大会議室において、新たに開設した「スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)」の開所を記念するフォーラムを開催しました。
  当日は、競技スポーツや生涯スポーツの関係者の他、スポーツ産業や行政関係者など県内外から約90名が参加、2時間にわたる3部構成のシンポジウムに熱心に耳を傾けました。

  第1部では、同研究所の勝田隆仙台大学スポーツ情報マスメディア学科長と国立スポーツ科学センター研究員が、研究所のあり方や将来像について、続く第2部では、アルベールビル五輪ノルディック複合団体の金メダリストで岩手県体育協会の三ケ田礼一氏らが、岩手県と山形県でそれぞれ実施および計画しているタレント発掘事業をテーマに、研究所と地域スポーツ活動の連携の具体的可能性について、第3部では、元新聞、テレビ関係者によりマスメディアの視点から見た研究所の果たすべき役割についてディスカッションを行いました。

  このフォーラムに東京から駆けつけた日本ハンドボール協会常務理事・強化本部長の蒲生晴明氏は、「スポーツ情報に特化した日本発の大学設置研究所にたいへん興味を持った。フォーラムの内容もほんとうに参考になりもっと聞きたいと思った」と話しました。北海道から来た参加者のひとりは、「指導者やアスリートのための知的プログラムの開発と人材養成を研究テーマとしているところに大きな興味を持った。研究所と提携し、地元のスポーツの支援をお願いしたい」と話しました。

  この研究所は今年3月に本学内に設立し、さまざまなスポーツ団体・組織と幅広く連携を行うことで、相互の資源や機能をつなげ、スポーツ情報分野の研究充実や学生の実践教育の機会創出を図るとともに、学外と学内をつなぐ窓口として、大学の資源をスポーツの現場に提供し、さらに地域貢献の役割を担い、ひいては日本のスポーツ振興に寄与することを目的としています。
  そして、すでに提携関係にある国立スポーツ科学センター(JISS)や東北放送、河北新報をはじめ、行政、競技団体、学校の運動部、総合型地域スポーツクラブなどと連携、競技力向上に向けての情報戦略、指導者や若手有望選手の発掘と育成プログラムの開発・提供、映像や活字報道などのテーマで研究活動を開始しています。

  今後の活動の抱負について、勝田隆同研究所長は「スポーツ未来のために、地域や社会から必要とされる研究所となるようその基盤を築いていきたい」としています。