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スポーツシンポジウムを開催

~競技力向上には何が必要か 頂点への道を検証する~

[2010/03/12]
  3月1日(月)に仙台市、河北新報社、本学主催でせんだいメディアテークを会場にスポーツシンポジウム「競技力向上には何が必要か~頂点への道を検証する~」を開催し、約300名の来場がありました。
  第1部の基調講演では、気仙沼市出身のスポーツジャーナリスト生島 淳氏に「強くなるために、何をすべきか」と題して講演いただきました。バンクーバー冬季五輪の男女フィギュアスケートで好成績を残した日本代表選手たちを例に「強くためには競争力、インフラ整備、経済力、卓越した指導者が必要だ」と訴えました。
  第2部のパネディスカッションでは、仙台89ERS球団代表の中村彰久氏、マーティ・キーナート副学長(特命事項担当)、佐藤久夫准教授が「競技力向上には何が必要か」について指導者のあり方などについて意見交換を行いました。キーナート副学長は「選手を励ますか、怒るかはバランスが大切。監督や指導者は心理学者にならないといけない。怒る時は他の選手が見えないところで注意し、説明する。チームメートの前では恥をかかせないことが重要。」と指摘。佐藤准教授は、創部5年目の明成高校男子バスケットボール部を全国制覇に導いた経験を踏まえ「競技力向上には、選手への強い要求は避けて通れない。選手はそれに応えようと練習するうちに普通にできるようになる。無理と思われたことが解決し、個々、チームが強くなる。」と話しました。中村氏は「組織の他に周囲の環境が重要。できるだけ多くの人に色々な形で参加してもらうチームになることが大事。」と述べられました。