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柔道部女子が2階級制覇(全日本学生柔道体重別選手権)

~東北勢の優勝は初の快挙~

[2007/10/15]
 
 10月13、14日に日本武道館(東京)で全日本学生柔道体重別選手権が開催され、女子57kg級に出場した村井加緒里さん(4年生)と63kg級に出場した田中美衣さん(2年生)が共に初優勝を果たしました。東北からは男女を通じて初めての学生王者誕生です。
 63kg級は昨年と同様に3連覇を目指す東海大学の平井希選手との決勝戦になりました。平井選手は今年のバンコク・ユニバーシアード代表選手であり、北京オリンピックの候補として注目されている選手です。田中さんは昨年の決勝戦で平井選手に僅差で敗れており、今年はビデオを何度も見て平井選手の組手を徹底的に研究するなど雪辱に燃えていました。
対戦は延長戦に入ってもどちらも一歩も引かず、10分に及ぶ対戦の末、旗判定(2-1)により田中さんが初の王者に輝きました。
 57kg級の村井さんも今大会への意気込みは強いものがありました。期待された昨年大会では自分の力を出し切れずに初戦で敗退。その悔しさを胸に日々の厳しい練習に打ち込んできました。決勝戦でも横四方固めで一本勝ちし、成長した姿を見せてくれました。
 この他、優勝した2名を含む今回出場した5階級(7階級中)すべてにおいてベスト8進出という本学柔道部としては過去最高の成績でした。
 これまで学生柔道は関東や関西の大学が優勝を飾っていました。今回の本学の2階級制覇は想像もしていなかったことで、柔道界にも衝撃が走りました。
 柔道部の南條監督は「チーム全体で掴んだ勝利。南條和恵氏(特認コーチ)が女子監督に赴任して5年、試行錯誤で強化を図ってきた方向が間違いではなかったことが証明された。また、それを信じて我武者羅についてきてくれた学生に感謝したい。春の団体戦の悔しさ(筑波大学に0-2で敗退)も大きな力になったと思う。優勝した2名の選手は高校時代の最高成績が全国大会出場。大げさでなく、学生柔道界に衝撃を与えたことは収穫であった。
最後に学内外を含め、活動にご理解をいただき、応援していただけるすべての方に感謝申し上げたい。」と話しています。
 来月には北京オリンピック代表選手選考を兼ねた講道館杯全日本体重別選手権大会(ナショナルチームの入れ替え戦/千葉ポートアリーナ)も控えており、今後も柔道部の活躍に目が離せません。