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河北新報社・仙台市と共催でスポーツシンポジウム「地域で子供の体力・運動能力を育てよう」を開催

~ロサンゼルス五輪銅メダルの三屋裕子氏が講演~

[2009/02/17]
  2月16日(月)せんだいメディアテークにおいて「地域で子供の体力・運動能力を育てよう」をテーマにしたスポーツシンポジウムを開催しました。仙台大学、河北新報社、仙台市の3団体で主催し約280名の観客の参加がありました。
  主催者を代表して朴澤学長が「文部科学省の平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果により、子供の体力や運動習慣の状況について、地域でどう取組んでいくかが大切。仙台大学では体育大学ならではの分析力を持ち、例えばICカードを利用した栄養管理や競技力向上に努めており、スポーツを中心として子供の体力づくりその他、各方面に活躍する指導者を輩出したい。」と挨拶。
  第1部ではロサンゼルスオリンピック女子バレーボール銅メダリストでスポーツプロデューサー、筑波スポーツ科学研究所副所長の三屋裕子氏が基調講演「子供のスポーツ環境を考える」を行い、「今の子供は『三間』がないと言われている。それは『時間』『空間』『仲間』であり、何もないところから遊びは作り出すことができず、子供が体を動かす事が好きになる環境を身近に整備する事が重要」との話しがありました。
  第2部のパネルディスカッション「地域で子供の体力・運動能力を育てよう」では本学の鈴木体育学科長を進行役に、ソウルオリンピック銅メダリストの小西准教授、仙台市立南中山小学校長の紺野利次氏、本学OBで幼児体育研究所統括本部長の七戸康弘氏、仙台市体育協会副会長の金岡昭房氏が意見交換を行い、「①子供の運動嫌いを減らすためには成功体験を与え褒める・仲間をつくってあげる・幼児の場合、運動ができないのではなく、消極的な性格の子供もいるので、その点を大人がサポートする・自分に自信を持つことでヒーロー、ヒロインを育てる。②地域で子供の運動能力を育てることは一長一短ではなく、『三間』を伸ばし、自然にスポーツに触れ合える環境を提供する事が大事。過去に仙台大学がスポーツバイキングなどを実施していた例もあり、今後も地域の財産となるような取組みが必要。」など、それぞれの立場から活発な意見が出されました。